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LTEP(エルテップ)を導入しました。(腎臓診療)

Long term eGFR plot(LTEP:エルテップ)とは

 

Long term eGFR plot(LTEP:エルテップ)とは、長期間(long term)の腎機能(eGFR)の推移をひと目でわかるグラフにしたものです。(eGFRについてはこちら「もはや国民病?慢性腎臓病」をご覧ください)

日常診療において、短期間の観察では腎機能の悪化(eGFRの低下)に気付くことは困難です。多くの患者さんが、実は長期間にわたって腎機能が悪化し続けていても見逃されていることが多くあります。「これくらいなら大丈夫」「あまり変わらないですね」と言われていても、長期間の観察ではジリジリと腎機能が低下していることがあるのです。

LTEPでは腎機能の長期間にわたる推移が一目でわかり、患者さんの現状を放置するとあと何年で透析療法が必要な末期腎不全になってしまうかを推測できるのです。

的確にリスクを把握することで早期の治療介入が可能になります、まだ腎臓診療においては腎不全を「治す」薬剤はありませんが(2025年1月現在)、腎不全の進行を抑制することが可能な薬剤は存在しています。

当院では2025年2月からLTEPを導入することで腎機能低下が疑われる患者さんのリスクを的確に把握し、腎不全の進行を抑えるための診療につなげるよう努めています。

 

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