お知らせNEWS
2026.01.29 血圧治療に「処方されるアプリ」という選択肢
「明日から本気出す」を、今日からに
――薬を増やす前に考えたい“血圧アプリ”の話
「血圧、測らなきゃな……」
「減塩、しなきゃな……」
そう思いながら、
目の前にラーメンや唐揚げが出てくると
「明日から本気出す」。
外来で(自分を含めて…)、何度この場面を見てきたか分かりません。
でも、これは意志の弱さの問題ではありません。
高血圧治療は、意外と孤独です
高血圧の治療は、マラソンに似ています。
それも、
-
応援がいない
-
給水所がどこか分からない
-
ゴールが見えにくい
そんなコースです。
診察室では
「頑張りましょう」と言われる。
でも次の診察までの1か月、
現実は一人で走り続ける。
ここが一番難しいところ。
「処方されるアプリ」があります
そこで登場したのが、
医師が処方する高血圧治療サポートアプリ
「CureApp HT(キュアアップHT)」です。
これは、
-
いわゆる健康アプリ
-
自己流の記録アプリ
とは、大きく違います。
国の審査を受けた医療機器で、
医師が必要と判断した場合に処方され、
保険も使えます。
スマホが
「暇つぶし」ではなく
治療の一部になる。
アプリで血圧が下がる?――冷静に言います
「アプリで血圧が下がるって、本当?」
というのは、当然の疑問です。
臨床試験では、
-
家庭血圧が下がった
-
アプリを使わない場合と差が出た
というデータがあります。
ただし、
-
誰でも同じように下がるわけではない
-
入れただけで勝手に下がるものではない
-
生活習慣を続けるための“伴走役”
この理解が、とても大事です。
「薬を増やしたくない」人に向いています
高血圧治療の基本は、今も昔も変わりません。
-
減塩
-
運動
-
体重管理
-
睡眠
問題は、続かないこと。
CureApp HTは、
「減塩しましょう」
で終わりません。
-
今日は何を意識するか
-
できたかどうか
-
次はどうするか
を、今日の行動ひとつひとつ、
わかりやすく導いてくれます。
実際の診療現場では、
状態が安定して
医師の判断で薬を減らせた方がいた
という報告もあります。
※注意
薬をやめるためのアプリではありません。
血圧が安定した“結果として”
減らせる人が出てくる、ということです。
診察が「作戦会議」に変わります
アプリを使うと、
-
血圧の推移
-
生活の記録
が残ります。
すると診察は、
「ここは良いですね」
「ここで崩れやすいですね」
という、具体的な相談になります。
患者さんの努力が
見える形で残る。
これは、続ける力になります。
大事な注意です
-
自己判断で薬をやめない
-
減薬は必ず医師と相談
-
アプリは“代わり”ではなく“補助”
そしてもう一つ。
高血圧は、症状がなくても危険です。
むしろ症状がないから、薬を飲んでいるけれど
適当になってしまう。
そして、日本人の死因の上位に心血管・
脳血管疾患が居座りつつけていいる、
という大きな問題になっています。
当院でのご相談の目安
-
薬を増やしたくない(減らせる方もいます)
-
生活改善に取り組みたい(どうすればいいのか)
-
スマホは普通に使える(ご家族とともにでもOK)
受付や診察で
「血圧の治療アプリの話を聞きたい」
とお声がけください。
ひとこと(院長より)
治療の目的は、
アプリを使うことでも
薬を減らすことでもありません。
血圧を安全にコントロールすること。
ひいては、心筋梗塞や脳卒中を予防すること。
そのための道具が、アプリであっても良いと思います。


